花模様

私はMIDIは素人ですが、打ち込みソフトSinger Song Writer V8および音源Roland SC-8850を使用している中で自分が困った事柄で解決したこと、あるいは単なる感想などを雑記帳の形で書き残しておくことにしました。何かのご参考になれば嬉しいです。何分素人なので、間違ったことを書いているかも知れません。間違いを発見された場合は、お手数ですがご連絡下さればありがたいです。

ソフトウェア・サンプラGarritan Personal Orchestraについて(2007年1月2日)
年末からお正月にかけて、Garritan Personal Orchestraを導入してみました。これは添付のマニュアルを読んでも、音は出ないし、大変困りましたが何とか解決しました。その使い方を書き残しておきます。何かの参考になれば大変嬉しいです。こちらにありあります。

ペダルonとペダルoffについて(2006年11月30日)
ピアノのMIDI、MP3ファイルを作る時、避けて通れないのは、ペダルonとペダルoffではないでしょうか。
ペダルonは音を長く伸ばすとき使い、ペダルoffは伸ばさない時に使うということです。
ピアノの楽譜に、ペダルonの表示があれば、ソフト上にの印を入れて、ペダルoffの表示があれば、ソフト上にの印を入れればいいのですが、ポケットスコアの楽譜では、ペダルonとペダルoffの表示がないことの方が多いです。
音楽の和声の理論的な事柄を知っておられる方、あるいはピアノが弾ける方は、楽譜に表示がなくても、ペダルonペダルoffを使えると思いますが、そうでない方にとっては、どの場面でペダルonペダルoffを使うのか分からないのが普通であろうかと思います。
私も、どの場面でペダルonペダルoffを使うのか分からないので、ピアノについては、ペダルは使っておりません。


「あそびの音楽館」のJun-T様は次のように述べておられます(フランクのヴァイオリンソナタの第4楽章を例にとって説明されています)

ペダルは踏んでいる間、すべての音を伸ばすという機能ですので、不協和音はできるだけ避ける必要があります。
要するに、楽譜を見ながら和声の変わり目のタイミングで踏んだりはずしたりするのですが、これは和声についての知識がないとちょっと難しいと思います。
次に、明らかにペダルを使わないと演奏不能という場合には、書かれている和声に関わらず、機械的にペダルを踏むことがございます。
この場合には和声の知識は要りません。
フランクのヴァイオリンソナタの第4楽章を例にとって申しますと、たとえば第8小節や第66小節などは、ペダルなしでは演奏不可能ですので、1小節まるごとペダルを入れることになります。
この場合の「演奏不可能」と申しますのは、音と音の間隔が広すぎて、人間の手では指が届かない、という意味です。
あとは、音響に豊かさがほしい場合にもペダルを入れます。これは聴いてみて、入れた方が効果的と感じた場合ですね。たとえば87小節から91小節は、最初の2拍分はペダルを入れると1拍目の低音が残って音響が豊かになります。93小節から97小節も同様です。これは1拍目の頭でペダルをONにして、3拍目の頭でOFFにするという意味です。

ペダルにつきましては、私がピアノの経験がございますので申し上げましたが、面倒でしたらなしでもかまいません。
ただ、もしペダルの指定のある曲を今後打ち込まれる場合は、指示に従うと譜面ヅラ以上の効果が出ますので、ぜひお試しください^^


連続演奏について(2006年10月2日)

どうも、MIDI、MP3のデータを連続演奏(例えば第一楽章から第四楽章までを連続で演奏させる)させることができるらしいのですね。よそのサイトで実際にありました。ソースをみましたら、拡張子が.m3uというファイルを作ればよいことが判明しました。ウェブで探しましたら、MP3プレイリスト作成というソフトを発見しました。MIDI/MP3ファイルをいくつか取り込み、MIDI/MP3プレイリスト(拡張子m3uのファイル)を作成するというソフトです。(実際は、MIDI/MP3ファイルが置いてあるところのURLを入れる必要があるようです。こちらのサイトを参考にしました。)
私はこのソフトを利用して、曲毎にm3uファイルを作りまして、曲名から、そのファイルにリンクを貼りました。これで立派に連続演奏が出来るようになりました。今回はMP3データのみ連続演奏ファイルを作りましたが、MIDIデータのほうは時間があれば後日作ります。

移調楽器について(2005年1月27日)

(移調楽器について、いろいろ書いておりますが、結局のところ私は、何も理解出来ておりません。理解できていない事柄を書き残しておくのはお恥ずかしい次第ですが、私以外の方々が折角書いて下さったものまで削除しては申し訳ありませんので、削除せずに残しておきます。ここの記述で疑問が発生しても、すみませんが、私は何も答えられません。悪しからずご了承下さい。2008年9月27日記)

オーケストラ曲を打ち込むときに困るのは移調楽器のことでしょうね。これまで、移調楽器については何も理解しないまま、楽譜にin Fと書いてあれば、設定メニュー→スコアの設定→移調楽器のタブ、と進んで、ここで「移調楽器のキー」のところのFにチェックを入れるということを機械的に行ってきたのみでした。

どうも仕組みを理解しないと、この先やって行けないと思うようになりました。それで、私なりに移調楽器のコーナーを設けました。

例としまして、モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」第3曲「もし踊りをなさりたければ」をとってみました。

この楽譜のホルンのパートを見ますと、in Fとなっていて、そして、ホルンの音符はハ長調で書かれていて、他の楽器と表記方法が違います。
まず楽譜で、ホルンのパートにはinFと書いてありますが、このFはF管を意味するそうです。F管というのは、ドに当たる音(F音/へ音)からドレミファソラシドと順次鳴らしていけば、ハ長調でドレミファソラシドと鳴らすのと同じように楽に鳴らすことが出来る楽器だそうです。
ですから、上の楽譜の冒頭でホルンのパートで、C(ハ長調のド)のところに音符がありますが、これはF管のドのキーを鳴らせばハ長調のファの音、へ長調でいうとドの音が鳴ると言うことを示すそうです。
以上の文章をまとめると、「F管ホルンの場合の実音は、楽譜に記入された音の完全5度下の音になる」 ということになります。

この文章を書くに当たっては、「あそびの音楽館」を開設していらっしゃるJun-T様に、移調楽器のことについて、教えて頂きました。
非常に分かり易く書かれておりますのでJun-T様の承諾を得まして、ここに紹介させて頂きます。


またこの文章を書くにあたっては、KenKen様のサイトのお世話になりました。

KenKenさんはリコーダーという身近な楽器を例にとって、解説されておられます。大変分かり易く書かれておりますので、作者のご了解を得て全文掲載させて頂きます。

移調楽器ホルンの打ち込み方法(2005年1月26日)

私はこれまで、移調楽器については、楽譜にin Fと書いてあれば、設定メニュー→スコアの設定→移調楽器のタブ、と進んで、ここで「移調楽器のキー」のところのFにチェックを入れるということを機械的に行ってきて、それで音程的に成功しておりました。

しかし、ドボルザークの新世界交響曲、チャイコフスキーのバイオリン協奏曲、ハイドンの交響曲ロンドンを打ち込んだとき、移調楽器の音程が合っているところもあれば、音程が違っているところもあって、どうも全体的におかしな結果になったことがありました。
どうしてこういうことになるのかまだ理解しておりませんが、こうした曲に遭遇した場合は次のようにやれば、正しい音程が得られます。
(これは自分で発見したのではなく、SSWのサポートにお聞きしたことです)。

ドボルザークの新世界交響曲第2楽章の例で申しますと、ホルンのパートは調性記号が書いてないため、これはハ長調で書かれているのだそうです。
楽譜の冒頭にホルンはin Eと書かれていますので、基本の調性をフラット5個の調に設定し、移調楽器のところのEにチェックを入れますと、

ホルンのTrackの先頭にはシャープが6つ表示されます。
 
 @スコア譜でその音程の音がでてきましたら、その音にナチュラルを加えて入力する。
 Aシャープの音が出ましたら、先頭のシャープ6つにその音がない場合、シャープを加えて入力する。
 B先頭のシャープ6つにその音がある場合、シャープを加えずそのまま入力する。

こうすることによって、正しい音程にすることが出来るのだそうです。私もこの方法で間違いを訂正してきました。
もっと簡単な方法がありますので、説明します。

通常の移調楽器の処理をすればいい場合とそうでない場合の見分け方について(05年1月26日)

通常の移調楽器の処理をしたあと、SSWのPC画面の五線譜を見て、楽譜に書いてあるのと同じ調性になっていれば、楽譜と同じ位置に音符を置いていけばよい(クラリネットがこれに当てはまる)。

通常の移調楽器の処理をしたあと、SSWのPC画面の五線譜を見て、楽譜に書いてあるのと違う調性になっていれば、上記の@ABの処理をする必要がある。

移調楽器クラリネットの例(2006年4月24日)

チャイコフスキーの交響曲第4番の第1楽章を打ち込んだ時の経験を書いてみます。

1. チャイコフスキーの交響曲第4番の第1楽章の出だしはフラット4つが基本の調になっており、クラリネットは移調楽器の処理で、Bbに設定すると、フラット2つの調性になり、楽譜と合います。暫くはこのまま何事もなくうまく打ち込めたのですが、

2. 135小節から転調がありまして、基本がシャープ5つの調性に変わります。クラリネットは、ここで、移調楽器の処理で、Bbのままにしますと、シャープ7つの調性になりまして、楽譜ではフラット5つの調性になっていまして、合致しません。これは大変困りました。フラット5つの調性をシャープ7つの調性で表現するしか方法がないと思いました。しかし、楽譜と同じ位置に打ち込む方法があるのです。

3. 135小節以降はクラリネットのパートを除いて、シャープ5つの調性で打ち込みを行います。全部打ち込みが終わってから、クラリネットのパートの打ち込みを行います。どうするかというと、まず基本の調性をフラット7個の調性にします。クラリネットの移調楽器のキーをBbにしてみますと、ソフト上のクラリネットはフラット5個になります。これでクラリネットのパートは楽譜と同じ調性になりまして、楽譜と同じ位置に打ち込めるようになります。
全部打ち込みが終わったら、フラット7個の調性をシャープ5個の調性に戻しておきます。
この方法は「あそびの音楽館」を主宰されているjimma様、Jun-T様に教えて頂きました。お二方に感謝します。尚上で述べた方法は「異名同音」の場合に当てはめることが出来まして、これについて、Jun-T様による詳しい説明がありますのでご覧ください。


MP3について(2005年1月5日)

他の方々のサイトでMP3の曲を聞く機会が増えてきました。特にJun-T様、jimma様のサイトではMP3をとても良い音で聞けますので、私も作ってみたいという思いが強くなりました。

jimmaさんにいろいろ質問をしていましたら、Mike様(ウェブサイトを閉鎖されたようです)が加わって下さって、いろいろ教えて頂きました。

まず、MIDIデータをMP3にするためには、録音という作業が必要であることが分かりました。
録音には2つの方法があるそうです。

1.MIDIデータを鳴らすには音源が必要ですが、この音源から出た音を直接SSWで録音する方法。これはSSWのマニュアルにやり方が書いてありますのでそんなに難しい作業ではありません。但し録音する際にPC内蔵のサウンドカード(オーディオインターフェース)ではなく、外付けの物を使った方が比較にならないほど良い音がします。EDIROLから、UA-3FXとか、UA-25等が出ていますし、また海外製品もいろいろあるようです。

2.プラグイン・ソフトウェア・シンセサイザーを使って録音する方法。Rolandの音源SC-8820には、ピアノの音とか、ヴァイオリンの音が作り付けで付属しています。この音と、プラグイン・ソフトウェア・シンセサイザーの音がどのように違うのか、私はまだ理解していないのですが、どうもプラグイン・ソフトウェア・シンセサイザーの音はWaveデータであるらしく、SC-8820に付属している音源より音質がいいらしいです。


私は、なにも知らないにもかかわらず、音質が良いといわれているプラグイン・ソフトウェア・シンセサイザーを買うことにしました。一口にプラグイン・ソフトウェア・シンセサイザーといってもいろいろな商品があるようで、Giga Studio とかQLSOといったものが有名らしいです。SSWではクラシック系ではEDIROLのOrchestralというものを推奨していますので、これを買いました。同時にサウンドカード(オーディオインターフェース)のUA-25も購入しました。DTMもお金がかかりますね。

ところが、Orchestralを購入したのはよいのですが、使い方がどうしても分かりません。そういうとき、インターネット上で、あつ様が、SSW用の自作のOrchestralのトーンマップを私に下さったのです。これは本当に有り難かったです。感謝してます。これを使ってみてわかったのですが、SSWでSC-8820の音色を指定するのと全く同じように音色を割りつければいいのですね。曲の途中で音色を変えることもできます。

あとで分かったことですが、SSWの公式サイトにOrchestral用のトーンマップがちゃんとあるのですね!!但しこのトーンマップはSSW V7、V8でしか使えないのが欠点ですね。V6以前ではダメみたいです。

私は上記の1と2を併用して、MP3を作ることにしました。実際にMP3をOrchestralで何曲か作ってみましたが、MIDIデータをこつこつ打ち込むのは苦痛を伴いますが、MIDIデータが出来てしまいますと、録音作業はパソコンを使えばよいので、パソコンの操作の楽しみを存分に味わえて、時間が経つのを忘れるほど面白いです。

以上、私のMP3の導入体験を記載してみました。間違っているところ、補足すべきところ等々ありましたら、どうかご指摘下さい。


Expressionについて(2004年2月26日)
他の方のサイトで、音質のよいMIDIを聞いた後、参考までにデータをダウンロードして、SSWで読み込んでみますとExpressionを動かしている方が多いです。私もExpressionを動かしてみようと思うのですが、どうやって動かすのか分かりません。なにせ、楽譜に書いてない情報なので、これを動かすことは難しいです。

SSWの機能にツールメニュー→スタイルシミュレーター→ストリングスと辿りますと自動的にExpressionを付けてくれるツールがありますが、これを使ってExpressionを動かすことはできそうです。
そこで、スタイルシミュレーターを使って本当に音がよくなるか、実験をしてみました。
左は全ての楽器のExpression値は127です。右は全ての楽器に凹凸を付けてあります。

曲はモーツァルトの交響曲第39番の冒頭の6小節です。表示してある楽譜は1〜3小節のバイオリンのパートです。

Expressionはデフォルト(127)のままの場合
スタイルシミュレーターで凹凸を付けた場合



如何でしょうか。私にはどちらもあまり変わらないように思えますが。こころもち右の方が締まって聞こえるような気がします。
ブラインドで実験したら、分からないかもしれないです。

ということで、この実験ではスタイルシミュレーターでExpressionを付けてもあまり変わらないという結果になりそうですが、私の今後の打ち込みにはスタイルシミュレーターを使おうと思っています。


ティンパニの打ち込み方(2003年12月4日)

(ティンパニの打ち込み方ついて、いろいろ書いておりますが、結局のところ私は、何も理解出来ておりません。理解できていない事柄を書き残しておくのはお恥ずかしい次第ですが、何かの参考になることがあるかも知れませんので、削除せずに残しておきます。ここの記述で疑問が発生しても、すみませんが、私は何も答えられません。悪しからずご了承下さい。2008年9月27日記)

オーケストラ曲でティンパニのパートには、例えばTimpani in D,Aというように書いてあります。私はこれまで、in〜と書いてあるので、ティンパニは移調楽器ではないかと思っておりましたが、それにしては、inのあとに音名が2つあるので、どうも移調楽器にしてはおかしいが、はて何だろうと思いつつ、楽譜に書いてある通りの位置に打ち込んできました。

結果的には、楽譜通りの位置に打ち込めばこれが正解のようです。
Timpani in D,Aという指定は、「ティンパニはD音とA音で鳴らすこと」、という指定だそうです。ですから楽譜上では、下の五線譜のD音とA音の位置にのみ音符が書いてあるということです。



音名を指定しているだけなので、その曲の調性を表す調性記号(調号)は付けないということのようです。

ここで疑問が出てくるんですが、例えばSSWで曲の調性をニ長調に設定すると、ティンパニのパートも自動的にニ長調になります。ニ長調では、上の例ですと、F音とC音にシャープが付きますが、inFとなっている場合、楽譜通りに打ち込むと、半音高い位置に打ち込むことになってしまいます。こういう疑問が出るということは、私はまだ完全に理解していない証拠だといえますね…

途中で、muta D in Eと書いてあれば、「DからEへ調律を変えること」の意味なので、この場合は、上の五線譜のD音はE音に変わり、Eの位置に音符が置かれます。

以上書いたことが当てはまらない曲がどうもあるようです。私は理論的なことは分からないんですが、楽譜の指示通り打ち込んでもおかしな結果になる場合は、ティンパニの音色の代わりに、チューバの音色を当てはめて、音程が正しいか、耳で確かめてみるとよいです。

SSWのサポートにお聞きしたことを参考にして、私なりにまとめてみました。記述に間違いがあれば、どうかご指摘下さい。


単音鳴らすと正常、続けて演奏させると音程が違う現象(2003年11月30日)
シューベルトの未完成交響曲を私のウェブサイトに載せておりますが、ある方から指摘がありまして、第一楽章は正しい音程より-4下で鳴っている、第二楽章は+1上で鳴っているとのご指摘がありました。

それで、SSWの形式で保存してあるファイルを読み込んで、聞いてみました。第一楽章の最初の出だしはチェロとコントラバスの2つの音から始まるんですが、最初のチェロの単音だけ鳴らしてみまして、CDの音と比べてみますと正常なのですが、次に続けて演奏させてみました。明らかに-4下で鳴っているんですね。

何故こういうことになるのか、全く分からず、SSWの会社が運営しているサイトに会議室がありましてそこで質問をしてみました。すぐに詳しい方が回答を寄せて下さいまして、プレイパネルの右側に移調キーのボタンがあり、そこの窓が-4になっているのではないかとのご指摘を頂きました。

結果は正にその通りでして、通常は0になっているのですが、未完成交響曲を打ち込むときに無意識にここをいじっていたのでしょうね。第一楽章は-4、第二楽章は+1になっていましたので、これを0にしましたら正常な音程に直りました。プレイパネルの右側にこんな機能のボタンがあるなんて全く知りませんでした。

世の中には、音感の優れた方がいるんですね。私は曲のテンポを決める時、手持ちのCDで気に入った演奏家のテンポを参考にするのですが、未完成交響曲の場合にはCDの音と私が打ち込んだ音とでは、どうも音程が違っているとの認識はありましたが、それほど気にもならず、私のサイトに載せてしまったのでした。



2ポートのMIDIの作り方(2003年10月31日)
 MIDIは1ポートが16チャンネルから成り立っています。Windows Media PlayerなどのMIDIプレーヤーは、1ポート16チャンネルの音を再生できます。インターネット上のMIDIのサイトで「2ポートで聞いて下さい」と書かれたサイトがありますが、Windows Media Playerは1ポート16チャンネルしか再生しませんので、2ポートは聞くことが出来ません。TMIDIというフリーソフトのプレーヤーがあるんですが、これは2ポートの再生に対応していますので、2ポートを聞くことが出来ます。但し、音源が2ポートに対応している必要があります(Rolandのハード音源SC-8820は2ポートに対応していますが、YAMAHAのソフト音源S-YXG50は1ポートのみに対応していますので、2ポートを聞くことが出来ません)。
 
 SSWは2ポートのMIDIデータを作ることが出来ます。作り方は次の通りです。
1.ソングエディタを開く
2.左側にPortという欄がありますが、トラックを1ポート目に入れたいならお持ちの音源の PARTAを指定し、2ポート目に入れたいなら同音源の PARTBを指定します。
3.MIDIファイル作成の際に、「保存するMIDIファイルの種類」でFormat1を指定し、「ポート情報を保存する」にチェックを入れます。これで2ポートのMIDIファイルが出来ます。同時に鳴らす音色が17種類以上の場合には2ポートでMIDIを作ることが出来る訳です。(この説明を書くにあたってはたれしゃん様のお力をお借りしました)。



トラックとチャンネルについて(2003年10月31日)
 トラックの集まりがチャンネルです。16チャンネルが1ポートです。1つのチャンネル内では同時に複数の音色を鳴らすことが出来ません。ですから1ポートの中では同時に16の音色を鳴らすことが出来る訳です。(同時にが太字になっていますが、ある小節はフルート、次の小節はファゴットというように変えることは出来ます)。音色が同じなら数トラックを1つのチャンネルの中に入れることが出来ます。この場合は1つの5線譜の中に和音のように音が重なります。オペラの重唱などで、パート(=トラック)が沢山ある場合でも、音色が同じなら1つのチャンネルの中に入れることが出来るわけです(1つのチャンネルの中に最大どの位のトラックを入れることが出来るかについては、私はまだ勉強不足で知りません)。

 これをSSWではどのようにやるか書いてみます。ソングエディタを開きますと画面の左側にTrack, Mode, Arrange, Port, Chなどと書かれた表のようなものが見えます。トラックとチャンネルとの関係はここで決めることが出来ます。PortとChを使います。例えば楽譜でファゴットのパートがト音記号とヘ音記号で書かれているとしますと、第1トラックにト音記号のパートを打ち込み、第2トラックにへ音記号のパートを打ち込むものとします。次にソングエディタを開き、第1トラックのPortのところで、使用している音源とポートを指定し、Chのところに1と記入します。次に第2トラックのPortのところで、使用している音源とポート(第1トラックと同じものを指定する)を指定し、Chのところに1と記入します。こうすることによって、第1チャンネルの中にファゴットのト音記号とヘ音記号で書かれたパートを一まとめにすることができます。
 また例えば楽器の数が20あるとします。この場合には通常2ポート必要になりますが、楽章の中で同時に鳴る楽器の数が16以下ならば、1ポートですますことが出来ます。一つのトラック上で楽器の種類を変えることが出来るためです。

PortとChのところをいろいろ操作して、.midで保存してどうなるかいろいろ実験してみるとトラックとチャンネルとの関係がよく分かってきます。



ホルンのパートは1オクターブ高くなる(2003年9月26日)
 私が打ち込んでウェブ上に載せた未完成交響曲の第二楽章の出だしのところはホルンとファゴットで始まるんですが、ここを聞かれた方が私のBBSに書き込んで下さったのですが、SSWではホルンのパートはそのままでは、1オクターブ高くなるという指摘を頂きました。どうもこれは本当ですね。それで私の打ち込んだ全部のMIDIのホルンのパートを1オクターブ下げました。どうやって1オクターブ下げるかというと、ソングエディタを開いてkeyのところに-12と入れるだけでいいのです。何故1オクターブ高くなるか、その原因はまだ突き止めておりません。(但しへ音記号で書かれたホルンのパートはそのままでよいようです)。


MIDIの音質について(2003年1月21日)
 
MIDIを始めた当初は、音符を打ち込むだけで精一杯でして、音符を打ち込んで音が鳴るとそれでまずは満足してしまったのです。ウィリアムテル序曲を打ち込んだあと、他の人で既に打ち込んでおられる方がいないかとウェブ上を探したら、既に打ち込んでいらっしゃる方がおられまして、とてもいい音がするんですね。私の打ち込んだ音とは比べ物にならない位いい音だったんです。その方にBBSで質問をしてみましたら、Reverbを上げること、Modurationで弦楽器の感じを出すこと、GT値を使って音符に歯切れのよさを出すことなどを指摘頂きまして、エエッそんなものどこにあるんかなと思ってソフト上を探しましたらこういうものをコントロールするツールがありました。これでReverbの値を80位に取りましたところ、音質が俄然変わりまして、びっくりしました。その後は音に表情を付けることに注意を払うようになりました。

 こうして、また暫く経過しまして、あるとき、あるサイトで、またびっくりするほど音に奥行きがあるMIDIを聞いたんです。これには大変感動を覚えました。またそのサイトのBBSで尋ねました。「マクロの一番(ホール1)をシスエクで設定すると長めの残響がかかり、その全体の長さもシスエクで設定できます」ということでした。
私には「マクロの一番」、「シスエク」という言葉が全く理解出来ませんでした。再度そのサイトの管理者に質問したところ、シスエクというのは、システム・エクスクルーシブ(System Exclusive)の略で、どのシーケンスソフトでも必ず付いているので、それを試して欲しいと言われました。
 SSWのマニュアルにはシステム・エクスクルーシブのことは殆ど記載がなく、これを行うことによって音質がよくなるなどという記載はどこにも書いてありません。

 ローランドのサポートに電話をかけて聞いたところ、親切に教えて下さいました。
1).SSWでツールメニュー→入力ツール→エクスクルーシブ入力をクリック→エクスクルーシブ入力ダイアログボックスが出る。
2).1小節目の最初のグリッドにカーソルを合わせる。エクスクルーシブ入力ダイアログボックスには2つの窓があり左の窓から「GS音源」を選択して、右の窓から「GSリセット」を選択してOKボタンを押す。1小節目の最初のグリッドに「GSリセット」の文字が入る。
3).1小節目の2番目のグリッドにカーソルを合わせる。次に左の窓は「GS音源」のままにして、右の窓でReverb macroを選択する。すると、その右に小さいボックスが表示されるので3と記入してOKボタンを押す
4).1小節目の2番目のグリッドに「Reverb macro」の文字が入る。(数字の意味は0:Room1,1:Room2,2:Room3,3:Hall1,4:Hall2,5:プレートエコー,6:一般的なディレイ7:Panning Delayの音)。0,1,2は室内楽のホールの音、3,4はコンサートホールの音だそうです。私は5,6,7は意味がよく分かりません。  
5).1小節目の3番目のグリッドにカーソルを合わせる。次に左の窓は「GS音源」のままにして、右の窓でReverb levelを選択する。すると、その右に小さいボックスが表示されるので90か100の数字を記入してOKボタンを押す。1小節目の3番目のグリッドに「Reverb level」の文字が入る。

(楽譜は第2小節から開始すればいいです。第1小節は音質の情報を書き込むために空けておきます)。

驚いたことにこれだけの操作で、曲全体の音に奥行きと艶が出るのです。本当にびっくりしました。

この記載は、ソフトはSinger Song Writer V6で、音源はRoland SC-8820の場合について述べてあるので他のソフトの場合は分かりません。

ローランドのSC-8820の説明書にはちゃんと説明が書いてあったのですが、この機能を実現するにはソフトの上から実行する必要があるので、ソフトの説明書でもちゃんと説明すべきであろうと思います。

MIDIのことを全く知らずに、独学でやっていくと、このような問題にぶつかることは必定でしょうね。
まだ何か私の全く知らない事柄があるかも…



青い画面(ブルースクリーン)が瞬間的に見え、すぐに再起動(リスタート)してしまう障害が発生 (2003年1月17日)
 MIDIではないのですが、パソコンで作業していたら、突然青い画面になったかと思うとすぐに再起動がかかってしまうという障害が発生した。青い画面に何かアルファベットが書いてあったが、すぐに再起動がかかってしまうので、何と書いてあるのか分からなかった。
 ウェブ上でいろいろ検索したところ、再起動しないで、青い画面のまま止める方法を見つけた。アルファベットを見ることにより何かが分かるかも知れないということであった。
 その方法を記載します。
1.マイコンピューターを右クリックする。
2.プロパティを選択
3.詳細タブを選択
4.起動/回復ボタンを選択
5.自動的に再起動のチェックを外す

 これでアルファベットを読むことが出来た。次のように書いてあった。
***STOP:0X0000001E(0X0000005,0XBEFAAC13,0X00000000,0X00000014)KMODE EXCEPTION NOT HANDLED
***Adress BEFAAC13 base at BEFA7000,Data Stamp 396d2db6-ati2drab.dll
Beginning dump of physical memory Physical Memory dump complete.Contact your system administrator or technical support group.

 青い画面になる原因はデバイスドライバに問題が多いということも、ウェブ上で分かった。上で「ati2drab.dll」という文字があり、これはATI社のディスプレイドライバに問題があるかもしれないと思うようになった。
 このデバイスドライバの最新版がどこにあるのか皆目分からなかった。富士通のAzbyClubのメールサポートに聞いたところ、ドライバの場所を教えてくれた。富士通のFMWorldの中にこのドライバの最新版があった。ちゃんと最新版があるのですね。
 ということで、このドライバをインストールしたら、青い画面になることがなくなって解決した。

 ウェブは情報の宝庫ですね。改めて感心しました。

使用環境(パソコン:FMV BIBLO MF5/600R O/S:WINDOWS2000)


64分音符の打ち込み方(2003年1月5日)
 スコアエディタでの打ち込みを前提にその方法を記載します。32分音符まではノートパレット(音符)にその音符があるので、それを使えますが、64分音符はないので、ステップエディタと併用します。私はステップエディタなんてとても使えないんですが64分音符を打ち込むときだけはこれが必須なんです。
 1.スコアエディタで32分音符のグリッドを表示する。
 2.64分音符は32分音符の半分なので、32分音符グリッド間の中間に音符を置けばよいことになります。
 3.32分音符のグリッド上に、32分音符を置く。その音符を赤の選択状態にする。
 4.そのままステップエディタを開く。選択された音符の部分が黄色の帯で示される。locationのところに数字があるので、その数字に30をプラスした数字に変えて打ち込みenterキーを押す。
 5.スコアエディタに戻ると、32分音符グリッド間の中間に音符が入っている。これで64分音符が打ち込まれたことになります。

 32分音符の3連符もノートパレットにはないのですが、これも64分音符の打ち込み方と同じ要領で出来ます。但し、ステップエディタのlocationの数字は40をプラスした数字を打ち込みます。

私はこんな要領で打ち込んでいますが、他によい方法がありましたら、教えて下さい。
  


チェロの強弱が一定(2003年1月4日)
 
SC-8820を、退職記念に会社の方々から頂いたのが、02年3月でその後何の疑問もなく使っていたのですが、ウィリアムテル序曲を打ち込んでいるときに分かったことですが、この曲は出だしがチェロだけの五重奏で開始されるのですが、最初の強弱記号がp(ピアノ)なんです。SSWでpの記号を打ち込むとVelocityは60に設定されるのですが、再生してみますと、チェロが朗々と聞こえるんですね。f(フォルテ)ではないかと思われる程の音なんですね。
 変だと思って、Velocityを適当に変化させて、チェロだけ鳴らしてみたんです。そうしたらVelocityの変化に関係なく、チェロは一定の強さで鳴っているんですね。他の音色はちゃんとVelocityの変化に応じて強弱が付くのですが。
 Rolandのサポートに聞いてみましたら、88proの時代からチェロの強弱はVelocityの変化には対応しない仕様になっているということが分かりました。チェロの強弱はExpressonで付けるようになっているんだそうです。
 どうもこの仕様が曲を打ち込む時、不便なのですが、そういう仕様になっているのであれば仕方ないと諦めざるを得ません。どうしてチェロだけがVelocityの変化には対応しない仕様になっているんでしょうかね?