Garritan Personal Orchestraの音色を入れて、SSWで再生したとき、音がもたる、ノイズが強烈に入るという場合の対処方法(2010年3月3日記)

下記の例では4つのTrackにGarritan Personal Orchestraの音色を入れたと想定して、4つのTrack(VSTi1CH1〜VSTi1CH4)を2つに分割して録音する操作方法をご案内します。

1.まず、次のように「複数トラックの選択」までたどります。

 
2.「複数トラックの選択」画面の最下部の近くまでスクロールします。まず2つのTrackを録音します。赤枠で囲んだ□のところにマウスポインタでクリックすると、×のマークが入り、選択状態になります。OKをクリックします。



3.ソングエディタを見ると、赤枠で囲んだところがアクティブになっているので、ここをクリックします。



4.VSTi1CH1とVSTi1CH2を、A1:Audio1というTrackに録音します。この録音のことを「バウンス(bounce)」というのではないか、と思います。



5.下のダイアログが出て、バウンスされます。



6.バウンスが終わると、下図のように、A1:Audioの右側に波形が出ます。波形のところにマウスポインタを当ててクリックしますと、左チャンネルと右チャンネルに録音された波形が大きく出てきます。


7.メニューの「オプション」をクリックして、「フォーマット変更」をクリックして、16bit、STEREO、44100Hzを選択して「実行」をクリックします。
24bitを選択すると失敗します。


8.SSW上では、WAVE形式で録音されます。「オーディオファイルに名前を付けて保存」をクリックします。



9.WAVE形式で保存してもいいのですが、WAVE形式はサイズが大きいので、これの1/10程度に圧縮したMP3形式で普通は保存します。
ファイル名を決めて、「保存」をクリックします。



10.エンコード中というダイアログが出ます。



11.下図のダイアログが出ます。「はい」をクリックします。



12.デコード中というダイアログが出ます。



13.オーディオファイルの新規保存が出ます。「…入れ替える」にチェックを付けてOKをクリックします。




14. 1Trackと2Trackだけを録音して、MP3形式で保存する場合はここまでで終わりです。
音がもたる、強烈なノイズが入るという場合は、上記の6項まで進んだあと、次の操作を行います。


15. 1Trackと2Trackは上記の6項までの操作で録音がなされまして、A1:Audio1に保存されたので、今度は、3Trackと4Trackを、A1:Audio1と一緒に録音すれば、音がもたる、強烈なノイズが入るという現象を回避できます(何故回避出来るか、その理由は私には分かっておりません)。

1項と同じ操作を行い、次に、A1:Audio1、VST1CH3 Control、VST1CH4 Control(下図ではVST1CH4は見えていませんが…)にチェックを入れます。



16. 上記3項と同じ操作を行います。


17.ここが肝心なのですが、A1:Audio1、VST1CH3 Control、VST1CH4 Controlの3つを、どこのオーディオトラック(Audio Track)に録音するのか求められますので、Bounce先トラックをA2:Audio2にします。OKをクリックします。



18.録音が終わりますと、A2:Audio2のところに波形が出ます。この波形をMP3形式にすればいいので、A1:Audio1は何も処理する必要はありません。7項から、13項の操作を行えば、1Trackから4Trackまでミックスされ、もたることなく、ノイズもない音が完成です。



19.オーケストラは更に楽器が増え、Garritan Personal Orchestraでは大体3つのインスタンスを使うことが普通です。この場合も上記の方法の応用で、もたりのない、ノイズのない音が録音出来ます。