ベルリオーズ 序曲「ローマの謝肉祭」

H.Berlioz The Roman Carnival Overture for Orchestra

一般的に歌劇では、第1幕の前に大きい序曲を置き、各幕間の前には、それぞれ短い前奏曲が演奏されるのが普通である。ところが19世紀におけるロマン派作曲家、ベルリオーズは珍しくかつ興味ある試みとして、歌劇「ベンヴェヌート・チェッリーニ」の第2幕の前に大きな序曲を作曲した。この序曲はひじょうに優れていたため、後に独立して序曲「ローマの謝肉祭」と呼ばれた。そうして、管弦楽演奏会のプログラムに加えられるようになったのであるが、このように第1幕前の序曲以外のものが大規模な楽曲として残ったということは一つの特別な例外に属するのである。
さて序曲「ローマの謝肉祭」は第1幕の最後の場面に用いられたイタリアの郷土舞踊「サルタレロ」を中心の主題として書かれた、すこぶる華麗なものであって、巨匠ベルリオーズがその管弦楽的手腕を縦横に振ったものである。1839年に発表された(音楽の友社刊、名曲解説全集から抜粋しました)。
曲      名 演奏時間 作 成 日 MIDI MP3
序曲「ローマの謝肉祭」 9'22" 07/02/21 -

MP3はEdirolのHQ-Orchestralの音色を使って録音しました。